部屋探しする事になる前の話

なんでこんな奇妙な形になったのか、部屋探しのきっかけは意外なめぐり合わせだった。しかもどんどん変な方向へ進んでいて、さすがにもう耐えられなくなってきたから出ていこう。

私(由香)と佐織は大の仲良し。これから二人で住む部屋探しの真最中。いつも一緒なので、双子と間違われる位何でも似ている。例えば洋服の趣味はほとんど同じだし、好きな男性のタイプまで。こんなに遊ぶ様になって部屋探しするようになったのにはきっかけがある。付き合った彼氏が二股を掛けていて、その相手の女性が彼女だった。三人で話し合いをして「どっちを取るの!」と険悪な雰囲気になったが、調子がイイその彼=智は、結局決める事ができず・・・現在も進行中。

部屋探しをしてるなんて思わないだろう

智は私と佐織がこんなに仲良しだなんて知らない。あの時は「アナタが別れなさいよ〜!」と口喧嘩をして何も決まらず終わった。後日、何度かやり取りしている内に気が合う事が分かったのだ。本当にこうなる事なんて誰も予想出来なかっただろう。何も知らない彼は「アイツとは別れた。お前だけだよ」なんてお互いに吹き込んでいる。クリスマスプレゼントは同じペンダントを貰った。笑っちゃう。「でもさ、同じところに住むって知ったら驚くよね」いろいろ言い合いながら、部屋探しを再開。

部屋探しを切り出すタイミング

今日のデートで私が話す事にした。デートをする時はいつも会社まで迎えに来てくれる。黒いワゴンが止まっている。「お待たせ〜」そう言うと必ず「うん」と返事。「今日は凄く大切な話があるんだ」その言葉が当然分かるはずがないので「そんな大袈裟な〜」と笑っている。ビックリする事なのに随分余裕だね。思わず心の声が漏れそうになる。いつものパスタを食べている最中に切り出した。「今ね、部屋探しをしてるの〜」嬉しそうな顔に変わった。「一人暮らし?じゃあ気兼ねなく遊びに行けるじゃん」

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