部屋探しの段階なんだけど

なんでこんな奇妙な形になったのか、部屋探しのきっかけは意外なめぐり合わせだった。しかもどんどん変な方向へ進んでいて、さすがにもう耐えられなくなってきたから出ていこう。

私は無言のままパスタを食べた。「俺と一緒に住む?な〜んちゃって」べらべらしゃべり出している。「一人じゃないんだ。友達と」その言葉に興味深く「誰と?えりちゃん?あさみちゃん」ニヤニヤしている。「あなたのもう1人の彼女」シーン。止まった。「実は佐織とは連絡を取っている内に仲良くなっちゃって。今は本当に大親友なの。まだ部屋探しの段階だけど、一緒に住む予定なんだ」勝ち誇った顔をすると、智は唖然としフォークを落とした。

部屋探しの計画をブチまける

あまりにも心臓に悪かったのか「ちょっとトイレに行って来る」そう言うと席を立った。こっそり二股を掛けていた罰。もっといろんな事を聞かせてあげようと待ち遠しかった。佐織にメールする「言っちゃった。ビックリして顔が青ざめてた」きっと笑っているだろうな。少しうつむき加減で戻って来た。言い訳でも考えてきたかな。「アイツと部屋探しって、どういう事?」声が大きかったのか、周りの人がこっちを向いた。「全部知ってる。二股を続けている事」さて責めちゃいます。

部屋探しなんて勝手にすればいい

「ちょ、ちょっと待って!電話が来たから!」鳴っていない携帯を耳に当て、1人演技をしているのがバレバレだった。この修羅場をどう切り抜ける気か・・・素直に認めない限りは帰さないよ。それでも何か思いついたのか、電話を切って「ゴメン。会社から」と言いまた向き合った。私と佐織は本当の事を言えば、もう彼氏だなんて思ってはいない。だからどんな展開になろうと、もうどうでも良かった。「もうお前らとは別れるよ。部屋探しでも何でもすればいい!」

Copyright 部屋探しのきっかけが面白い 2017
無断転載、無断コピー等一切を禁止します